「なぜ企業は求人を非公開にするのか?」非公開求人の仕組みやメリット・デメリットを解説

転職サイトや転職エージェントをみていると、「非公開求人」という言葉を見かけます。

よく見かけるけど、なんで非公開なの?

非公開求人ってどうやってみるの?

と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか?

そこで今回の記事では、「非公開求人」とは何か、「非公開求人」のメリット・デメリットについて詳しく説明していきます。

そもそも非公開求人とは?

転職サイトや企業のWebサイトなどで一般に公開されていない非公開の求人情報のことです。

反対に、求人広告や求人サイトで誰でも閲覧できるものを公開求人といいます。

企業が非公開求人を行う4つの理由

①応募が殺到することを避けたいから

人気企業や大手企業の中には、一度に多くの希望者が殺到することがあります。

あまりに数が多くなってしまうとその対応でかなりのコストと時間がかかりますし、

なかには応募条件を満たしていなかったり、求めているスキルを持っていない応募者からの応募が来ることもあります。

そのため非公開にし、その求人に適した人材のみエージェントから紹介してもらい、選考できるようにしています。

②重要なプロジェクトを他社に知られたくないから

求人広告や求人サイトに求人情報を乗せる時、業務内容や必要なスキルなどを記載する必要があります。

新規プロジェクトや極秘のプロジェクトを始める場合、ライバル企業やマスコミに知られないために非公開にしていることが多いようです。

③求人の存在を自社の社員に知られたくないから

役員や幹部クラスの求人は非公開のもがほとんどです。

その理由は、役員の求人募集を社員に知られてしまったら「会社の経営が危ないのか?」「頑張っても社内からは出世できないのか」

などといった不安がうまれてしまうためです。

④良い人材を低コストでじっくりと探したいから

一般的に、求人広告を掲載するためには広告料を支払わなければいけません。

それは良い人材が見つかっても見つからなくても同じです。

しかし非公開求人の場合は掲載費がかからず、登録者が入社した時点で報酬を支払う仕組みになっています。

条件にあった人が見つからなければ支払わなくて良いのです。

また、エージェントや転職サイトを通して条件にあった人材を効率よく選考できるため、非公開求人で募集をしているのです。

非公開求人の魅力やメリットとは?

「非公開求人」は企業にとってだけでなく、求職者にとってもメリットがあります。

①表に出ていない重要なプロジェクトに参画できる可能性がある

公開求人では見れない大手企業や重要なプロジェクトの求人もあるため、

今よりもっと自分のスキルを活かせる場所、やりがいのある仕事を探す場合も非公開求人はおすすめです。

企業の求めている人材と自分がマッチすれば、入社後も即戦力として活躍できる可能性が高いです。

②有名企業に転職できる可能性がある

有名企業は求人を公開すると希望者が殺到してしまうため、非公開求人に多く掲載されています。

つまり、大手企業や有名企業の場合は非公開求人を使う方が見つけやすいのです。

エージェントの場合、はじめから転職希望者のスキルにあった求人を紹介してくれるため、採用率も高くなります。

③より多くの求人情報に触れることができる

非公開求人の数は日本全体の求人数のおよそ8割を占めていると言われており、

そのため非公開求人を知ることで転職先の選択肢も増えますし、転職成功のチャンスも増えます。

また、自分では見つけられなかった企業を見つけることもあります。

非公開求人のデメリットや注意点

利用する人にとっては良いところばかりではありません。注意点も見ていきましょう。

①スキルや経験次第で非公開求人に応募できないこともある

即戦力として求められていることが多いため、求められるスキルが高くなります。

エージェント側の求める条件をクリアしていない時は、非公開求人を紹介してもらえないことがあります。

例えば、転職回数が多すぎる・勤務期間が短い・経験・スキルがない・未経験業種に挑戦する、

といった場合は非公開求人を紹介してもらうことは難しいでしょう。

その場合は一般で公開されている公開求人に自分で応募してみても良いでしょう。

②非公開求人だからといってすべてが優良企業とは限らない

非公開求人には有名企業や大手企業が多いと説明しましたが、全てが優良な企業であるとは言い切れません。

ブラック企業に転職しないためには「非公開求人」という名前に惑わされず、自分に適しているかどうか見極める必要があります。

 

「非公開求人」と一口にいってもサービスによって基準が異なる

・ハローワークの非公開求人はどうなのか?

ハローワークの求人は「非公開求人」と呼ばれるものはなく、求職登録の手続きをした人は閲覧できるようになっています。

その際、インターネットで検索しても出てこないようにしている企業がありますが、

ハローワークに直接行き問い合わせることで閲覧・応募することができます。

きちんとハローワークを通して応募をしてほいしいことから、そのような形をとっている企業もあるようです。

・転職エージェントの非公開求人はどうなのか?

転職希望者の希望条件や、スキル・経歴などから判断して、

担当のキャリアアドバイザーを通して紹介してもらう形になっています。

幹部クラスの求人や、人気の優良求人などが見つかることがあります。

・転職サイトの非公開求人とは?

転職希望者があらかじめ登録した希望条件や、スキル・経験に興味を持った企業側からスカウトメールが来ます。

自ら応募していない企業から声がかかることがあります。

またスカウトされた場合は、すでに相手企業から興味を持たれているため、選考がスムーズに進むことも多いのです。

非公開求人の情報を手に入れる2つの方法

①転職エージェントに登録して利用する

転職エージェントの場合、独自に持っている非公開求人の中から、転職希望者のスキルや希望条件にあった企業を

転職エージェントから紹介してもらいます。この際、企業に対しての質問は直接できないため、

担当のエージェントに詳しく聞いておく必要がります。

②転職サイトのスカウト機能を利用する

転職サイトには「スカウト機能」がついているものがあります。

まずは転職サイトに登録し、履歴書・スキル・希望条件などを登録します。

するとそれを見て興味を持ってくれた企業側からスカウトメールが来ます。

非公開求人をたくさんみるにはどうすればいいの?

非公開求人をみるためには転職エージェントへの登録が必要になりますが、

転職エージェントでもそれぞれ非公開求人数が違います。

大手のエージェントはもちろん、非公開求人数の多さに注目して登録してみると良いでしょう。

<まとめ>

非公開求人をみるためには転職エージェントまたは転職サイトへの登録が必要です。

登録していないと求人の存在すら知ることができないので、転職を有利に進めるためにも登録しておきましょう。

転職サイトのスカウト機能の場合は企業側から声がかかるのに対し、

転職エージェントの場合は自分のスキルに合わせてキャリアプランナーからの紹介が受けられるという違いがあります。

より多くの非公開求人を見たい場合は、非公開求人数の多い転職エージェントへの登録をオススメします。

メリットとデメリットを理解した上でぜひ活用し、転職の可能性を広げましょう!