ヘッドハンティングといえば「ごく一部の選ばれた人」のみされるイメージですよね…
しかし今や転職エージェントでも「ヘッドハンティング」という言葉がみられるようになってきました。
これまでのヘッドハンティングと転職エージェントのサービスとは何が違うのでしょうか?
それぞれの違いについて見ていきましょう。
目次
そもそもヘッドハンティングとは?
企業に勤めている優秀な人材を、他の企業がスカウトする(引き抜く)ことを言います。
元々は外資系企業や、アメリカでよく行われていましたが、近年では日本企業でも取り入れるところが増えてきています。
・スカウト型と登録型の違いとは?
ヘッドハンティングには2つの種類があります。
①スカウト型
人材を必要とする企業、またはその企業から依頼を受けた「ヘッドハンティング会社」が直接ヘッドハンティングを行う方法です。
取引先やライバル企業などから声がかかることもあります。
しかし優秀な人材を自分たちだけで探すのは困難なため、ヘッドハンターと呼ばれるプロに依頼することが多いようです。
スカウト型は全ビジネスマンが対象なので、転職を考えていない人でも欲しい人材だと判断された場合声がかかります。
②登録型
転職エージェントは、就職を希望している人に事前にデータを登録してもらい、求職者とマッチングしている企業があれば紹介します。
この仕組みを「登録型」と言います。
しかし、誰でも登録はできるため、優秀な人材とそうでない人材がごちゃ混ぜに登録されることもあります。
確実に優秀な人材が欲しい企業にとっては効率の良い方法とは言えない場合があります。
求職側から見ても、さまざまなレベルの企業が登録していることから、
必ずしもハイレベルな企業から声がかかるとは限りません。
ヘッドハンティングされやす人材とは?
誰でもランダムに選ばれているわけではありません。
ヘッドハンティングされやすい人にはいくつかの特徴があります。
・ハイレベルな専門スキルをみにつけている人
プログラマーやエンジニア、クリエイターなどは外部企業との業務にも関わっているため信頼を得やすく、
取引先やライバル企業からヘッドハンティングされることも珍しくないようです。
・今の会社で大きな成果を残している人
仕事の実績を上げることが必須となります。
特に、他社も注目のプロジェクトの責任者や、新商品の開発など、
外部からでも見えるような実績を上げていることで、スキルがあると認められることにつながります。
また、営業職の場合も同じで、実績を上げることで会社の顔として扱われることが増えてくると
社外にも自分の実績やスキルをアピールすることができるのです。
ヘッドハンティングで転職するメリット
・給与などの待遇面の交渉がしやすい
今の会社を辞めさせるわけなので、多くの場合今よりも良い待遇を受けられます。
企業側も優秀な人材を引く抜くため好条件を提示するでしょう。
そのため、ヘッドハンティングされる側も自分の働く上で望む条件を言いやすくなります。
・管理職として採用されるケースもある
一般的には、会社で数年働きキャリアや実績を積めば管理職のポストが見えてきます。
しかしヘッドハンティングの場合は、入社してすぐに管理職として活躍できることもあるのです。
ヘッドハンティングで転職するデメリット
・希望している職種で採用されないことがある
必ずしもこれまで積み上げてきた経験が活かせるとは限りません。
未経験の業種であったも、あなたに適していると判断されればオファーがかかることがあります。
場合によっては新しいことを一から勉強し直す必要もあるのです。
・転職先企業からの期待やプレッシャーを感じやすい
「優秀な人材」として好条件で採用された人は、周囲からも期待をかけられやすいです。
常に結果を出さなければ、という重いプレッシャーを感じることになります。
そのプレッシャーに耐えられずに短期間でやめてしまったという人もいるようです。
ヘッドハンティング会社と転職エージェントの3つの違い
ヘッドハンティング会社と転職エージェントは具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
3つの違いについて説明していきます。
・ビジネスモデルの違い
エージェントの場合、企業側の求める人材の条件と、転職希望者の希望する条件をマッチングさせるのが目的となっています。
しかしヘッドハンティング会社は、まず企業側の「今解決したい問題」「そのために必要な人材」について詳しく決めます。
企業側の問題を解決できる人材を探す必要があるため、1つの案件に対する時間がかかり、コストも上がる傾向にあります。
転職エージェントは「人と企業をつなぐ」、ヘッドハンティング社は「企業の課題解決のためのスカウト」を行うといった点で違います。
・ターゲットとなる人材の違い
転職エージェントの場合、事前に登録している転職希望者に対してサービスを行います。
そのため企業側は、登録している限られた人材の中から探す必要があります。
一方ヘッドハンティング会社の場合は全てのビジネスマンを対象としているため、
本人の転職の意思には関係なくヘッドハンターからアプローチをします。
・事業のスタンスが違い
転職エージェントは先ほども申し上げた通り「人と企業をつなぐ」中立的な立場です。
登録している求職者へのサポートも手厚いですが、基本的には中立の姿勢です。
一方、ヘッドハンティング会社は人材を求める企業からの依頼を受けているので、
企業からのリクエストに応えることに重きを置いています。
そのため、問題を解決し得る優秀な人材であると判断した場合は、本人に転職の意思がなくても積極的にアプローチをします。
まとめ
以前のヘッドハンティングはごく一部の人を対象としていました。
しかし今ではヘッドハンティングの幅が広がってきています。あなたにもチャンスがあるかもしれません。
今の職場でキャリアを積んでいけばよりハイレベルなヘッドハンティングをされる可能性が高まります。
また、ヘッドハンティング型の転職エージェントをうまく活用しましょう。
ヘッドハンティング会社と転職エージェントの目的にはそれぞれ違いがありますが、どちらにせよオファーを受けるためには確かな実績を積むことが大切です。